ダイエー各店巡り、5店舗目は、昨年(2016年)末に完全閉店となったグルメシティヒカリ屋京都店をレポートいたします。
2015年1月、イオンの完全子会社となり、2018年度をめどに屋号を無くす方針が示されているダイエー。「ダイエー」の屋号が消えるのは、大変残念でなりません。そこで始めたこの企画は、「ダイエー」の名があるうちに、ダイエー各店を巡り、記事上にダイエーの姿を記録しようというものです。
▲鞍楽ハウディの2階に、衣料品のみ扱う店舗として出店していた京都店。
グルメシティヒカリ屋京都店(店番号:0842)は、京都市営地下鉄烏丸線 鞍馬口駅からすぐの所にあり、ダイエーの中で、ただ1軒しかなかった変わり種店舗でした。「グルメシティ」を名乗りながらグルメがなく、衣料品のみを扱うという店舗でした。
元々、ここはヒカリ屋京都店だった店舗。ヒカリ屋は呉服店が発祥の地場スーパーでした。そのヒカリ屋が2007年3月、ダイエー子会社のグルメシティ近畿(旧サカエ)と合併。総合スーパーだった瀬田店(滋賀県)、山科店(京都府)と共に、この京都店も「グルメシティヒカリ屋」の屋号となりました。それにより、衣料品しか扱わない「グルメシティ」が誕生したのです。
グルメシティ近畿は、ダイエーがイオンの完全子会社となって以降の2015年3月にダイエー本体に吸収合併されています。そのため、それ以降、ダイエー直営店となっていました。
衣料品のみの店舗のため、ダイエーのプレスリリースで食品のセールなどが発表される度に、「グルメシティヒカリ屋京都店を除く」などと注釈が入れられていました。
京都店に訪問したのは、2015年6月。大通りの烏丸通りに面した「鞍楽ハウディ」という商業施設の2階にテナントとして入っていました。周辺は、商業施設が少なく、住宅地が広がる地域です。
ビルの外側には、ダイエーのマークと大きな文字で「衣料品専門店」と表記されています。マーク下に「ヒカリ屋」の文字があり、「グルメシティ」は省略されています。
ヒカリ屋がある2階へエスカレーターで上がると、正面には、ダイエーのマークと「サンライズプラザ ヒカリ屋」の文字。これはダイエー系になる前からの名称でしょうか?

▲旧ヒカリ屋時代からの買い物かごが使われていた。

売り場を見てみますと、他のダイエーの衣料品売り場よりも、かなり小さい面積のフロアです。値札など表記類は他のダイエーと同じですが、他のダイエーで導入されているレジシステムが導入されてないようで、ポイントカードは使えず、その代わりにスタンプカードが発行されていました。
靴下を買って、レシートをいただいてみますと、他のダイエーと異なる独自仕様のものでした。レジ袋は他のダイエーと同じのもの。営業時間は、10時から19時30分まででした。
1階と地下1階には、ダイエーとは関係のない鞍楽ハウディの食料品売り場があり、もし間違えて食品を買いに来る人がいても、混乱を回避できる状況にはなっていました。

▲2016年12月、在庫一斉処分の閉店セールが行われていた。
そんな変わり種店舗でしたが、完全閉店されることになり、2016年12月31日をもって、22年の営業を終えました。グルメシティヒカリ屋は、瀬田店が建て替えのため、2016年2月末に閉店しており、現在は山科店のみとなっています。建て替え後の瀬田店は、2017年7月頃オープンの予定ですが、「ダイエー瀬田店」など別屋号になるものと思われます。

▲建て替えのため、閉店したグルメシティヒカリ屋瀬田店。

▲グルメシティヒカリ屋山科店
6店目へつづく >>
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