元日は、初詣に豊中稲荷神社へ参りました。
今年の1月1日は、一粒万倍日と天赦日が重なり、大変縁起が良い日というので、なんとしても、元日に初詣に行こうと決めておりました。
今年選んだのは、「北摂のおいなりさん」として親しまれている豊中稲荷神社(大阪府豊中市)。阪急宝塚線豊中駅から徒歩約5分の所にある神社です。
▲令和改元記念で作られた、おいなりさんらしい朱塗りの鳥居が連なる通路もある。左に見えるのは、キッチンカー。初詣客のお腹を満たしてくれる。
創建年代は不詳ですが、奈良時代の僧、行基によって建立された金寺の鎮守社として創建されたと伝えられています。
以後、この地の産土神として栄えましたが、永正元年(1504年)には、室町幕府第10代将軍・足利義稙により社領を没収され、荒廃していったとのこと。また、天正6年(1578年)には、これまでにご紹介した北摂の多くの神社と同様に、織田信長による荒木村重討伐時の兵火により焼失しました。
仮殿を経て、慶安4年(1651年)には再建されましたが、最盛期に比べ、小さな社になったとのことです。昭和45年(1970年)には、再建320周年記念行事として社殿等が一新され、現在に至ります。
御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、月読命(つきよみのみこと)。
宇迦之御魂神は、この豊中稲荷神社をはじめ、全国30,000社あると言われる稲荷神社の総本社・伏見稲荷大社に鎮座する神様です。稲荷神とも呼ばれ、日本人の主食である米の生成をつかさどる神です。商売繁盛や五穀豊穣、家内安全などのご利益があるとされています。
▲豊中は高校野球発祥の地。それにちなんだ野球ボール型の絵馬も作られている(左)。
境内には、何ともユニークな明治神宮、伊勢神宮、橿原神宮の方角を示した「三聖地遥拝所」があり、ここにお参りすると、それぞれの神社にお参りしたことになるのだそうです。
▲明治神宮・伊勢神宮・橿原神宮にお参りできる三聖地遥拝所。
例大祭は秋に行われ、阪急豊中駅周辺をだんじりや神輿が巡行します。また、毎月第3日曜日には、境内で朝市が開催されており、食品を中心にお店が並びます。
この元日は、曇天で一時小雨も降る天気。午後3時40頃、到着すると、本殿には、大行列ができており、外の道路まで延びていました。
▲外の道路まで延びた本殿参拝の行列。
この長い行列に並んでいると日が暮れそうです。しかし、同じ拝殿の左右には、「脇拝所」というものがあり、「長時間お並びできない皆様はここから」と記してあります。ここは行列が全くありませんでしたので、こちらにお参りしました。同じ本殿ですので、ご利益は何ら変わらないことと思います。
▲行列の両脇にある「脇拝所」は行列なし。
さて、この境内にいた4時10分頃のことですが、立ちくらみかなと思ったら、他の人の「上を見たら分かる」と声が聞こえ、地震だと分かりました。見上げると木がゆさゆさ揺れており、自分の体も結構長い間、左右にゆらゆら揺れました。
ここ豊中市は震度4でしたが、皆さん報道でご存じのように震源の石川県能登では震度7を記録し、周辺に大きな被害が出ました。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
▲摂末社の白龍神社(融通の神)。
▲摂末社の海神社(水の神)・岸野神社(縁結びの神)・髪嶋神社(毛髪の神)。
▲摂末社の松尾神社(山の神)。
【地図】豊中稲荷神社
住所:大阪府豊中市本町7丁目3-7
阪急宝塚線 豊中駅から徒歩5分。
阪急バス 豊中稲荷神社前停留所からすぐ。
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