さて、前の記事に続いて、北京五輪の放送を見ていて気づいた競技とは関係のないマニアックなところを書きつづります。
●野球中継 「B・S・O」を各局で後付け
野球のストライク(S)、ボール(B)、アウト(O)のカウント。国際試合では順序が異なり、ストライクよりボールを先にカウントします。そのため、国際映像の字幕表示もボールが左端に表示されるわけですが、何ともわかりにくいことに、ただ数字が3つ並んでいるだけで「B・S・O」の表示が出ていませんでした。
そこで民放各局(日本テレビ※、TBS、フジテレビ、テレビ東京で確認)は、野球とソフトボールの試合中継の際、国際映像の表示にぴったり合わさるように「B・S・O」の表示を各テレビ局独自に表示させていた模様です。国際映像の字幕が消えたり付いたりするタイミングとずれて「B・S・O」が消えたり付いていたので分かりました。もちろん、スタッフの手動によって行われているわけです。ちょっとご苦労なことです。各局独自に作ったものなので「B・S・O」の部分だけ各局でデザインが異なっていました。
ただ、他の字幕においてもあまり表示することのないNHKは、やはり「B・S・O」は出していませんでした。NHKの水泳や陸上の中継では、チャンネルを替えた瞬間、何mの競争をやっているのか分からないことがあります。その点、民放では日本選手がまもなく出るとか何レーンを走っているのかに至るまで字幕で表示してくれて大変分かりやすいです。NHKも何の競技をやっているのかくらいは出してほしいと思うところです。
国際映像に「B・S・O」の表示がなかったことについては、野球の映像制作に日本のテレビスタッフが参加していなかったからなのか、参加していても日本人の発言力が弱かったからなのか分かりませんが、今度からあらかじめ注文を付けておくべきでしょうね。
※日本テレビは「B・S・O」だけでなく、点数部分を日本語化するなど大部分を独自のものに置き換えていました。また、加点時に表示される点数表示はプロ野球中継と同じものを使用していました。
●「おおぶたい」 or 「だいぶたい」
五輪中継を見ていて毎度、気になるのが「大舞台」という言葉。どこのアナウンサー教育でもこれは「おおぶたい」が正しいとされていて、ほとんどのアナウンサーは間違えずに「おおぶたい」と読んでいます。しかし、選手や解説者では「だいぶたい」と発言する人が大変多いです。それでも、たまには競技後のインタビューなどで「おおぶたい」と正しく発言する選手もいて、その際は「この人、しっかりした人やわぁ」と競技とは別に感心することがあります。ただ、言葉は変化するもので、意外にもヤフー辞書には、「『だいぶたい』と読むこともある。」と書かれています。
<参考サイト>
●相武紗季はシンクロ経験者
おまけの情報として・・・昨日(19日)、シンクロナイズドスイミングを中継したフジテレビの放送を見て知ったのですが、キャスター初挑戦の相武紗季さんは意外にもシンクロナイズドスイミングの経験があるそうです。そこで検索してみると、ウィキペディアに「オリンピックで見た小谷実可子に憧れて始め、一時期は選手を目指すほど打ち込み、宝塚市の代表を務めた事もある。」との表記がありました。
今回のテレビ各局のキャスターで相武紗季さんは唯一、スポーツにもキャスター業にもからまない人だなぁと思っていました(個人的には構わないと思う)が、とっても貴重な経験がある女優さんだったのですね。ともにキャスターを務める古田敦也さんは、シンクロ観戦の時、「相武紗季ちゃんが横で説明してくれたので、すごくよく分かりやすかった」とのことです。
北京五輪 ピンズ 1,000円 |
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―――8月22日 追記―――
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