
これまで、阪神電気鉄道は1997年から京阪電気鉄道と南海電気鉄道の3社共同で「アンスリー」を展開してきました。しかし、2006年に阪急ホールディングスと阪神電気鉄道が経営統合。同じグループになったのに、コンビニだけは他社と組んでいるという”ねじれ”が生じていた訳です。
2008年4月からは、阪神における「アンスリー」の運営業務を阪急が受託し、「アズナス」と一体的な運営を行っていたということですが、さらなる統合効果を創出するべく、今回統合されることになったということです。阪神の「アンスリー」全8店舗が4月1日付けで譲渡され、「アズナス」は62店舗(アズナスエクスプレス26店舗を含む) となります。

▲阪急十三駅の「アズナス」は、日本初の駅ホーム上のコンビニ。
ところで、「アンスリー」の名前の由来をご存じでしょうか? これは共同で立ち上げた3社の社名、「京阪」(KEIHAN)、「南海」(NANKAI)、「阪神」(HANSHIN)の共通の発音「AN」が3つで「アンスリー」という訳だったのです。
当時、これを聞いた時にうまいなぁ、と思ったのですが、今回の阪神離脱により意味的には「アンツー」になってしまいます。もちろん、本当に名称が変わる訳ではありませんが・・。

▲阪神梅田駅西口前の「アンスリー」西梅田店。
ちなみに関西大手私鉄5社のうち残る近鉄のコンビニについて触れますと、1995年に株式会社エーエム・ピーエム・近鉄を設立し、「am/pm」の近畿圏での経営権を取得。近鉄沿線だけに留まらず近畿の広範囲でコンビニ事業を展開していたですが、2006年に、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト株式会社に大半の株式が売却されています。近鉄の駅に「am/pm」がたくさんあるのはそういう経緯によるものなのです。
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