
服部緑地は、千里丘陵の西側に位置し、甲子園球場の約33倍の面積を誇る大阪府営としては最大規模の公園。「日本の都市公園100選」にも選ばれています。
園内は、緑豊かで日本民家集落博物館、野外音楽堂、陸上競技場、乗馬センター、テニスコート、プールなどの施設もあり、とても充実しています。

そんな公園としての機能については何一つもの申すことはないのですが、問題は出入り口にありました。服部緑地全ての出入り口において、特に自転車や車椅子、ベビーカー利用者がとても出入りしにくい構造になっているのです。

▲自転車は極端に狭い柵の間を擦りながら通らなければならない。
自転車は極端に狭い柵の間を擦りながら通らなければならず、車椅子やベビーカーに至っては、円形の回転ドアのような所に入り、手動でこれを回して通らなければなりません。

▲車椅子・ベビーカー用出入り口
服部緑地は大きな公園ですので、園内の道は西側の阪急曽根駅方面と東側の北大阪急行緑地公園駅方面を結ぶ生活道路にもなっています。もし、迂回しようと思えば大変な距離を遠回りすることになってしまいます。
そのため、公園利用者以外も多くの人が通行するのですが、出入り口がこういう有様なので、皆さん大変煩わしそうに通っておられます。特に通勤・通学で毎日通る人は大変です。
服部緑地は決して、自転車の通行が禁止になっている訳ではなく、曽根駅側には「自転車用」との表記がある出入り口があります。しかし、狭い柵の間にわざわざ出っ張りが作ってあって、我が自転車の場合は、一旦降りて少し持ち上げながら通らなければなりません。まるで意地悪されているかのように思います。

▲曽根駅側の自転車用出入り口

▲「接触しない様にお通りください。」というのは無理がある。
曽根駅側出入り口の自転車用出入り口は2ヵ所しかなく、こうような通りづらい構造ですので、朝のラッシュ時なんかは、きっと行列になっているのではないかと想像できます。

▲自転車が引っかかり手こずる子供。後ろは行列に・・。
かつての曽根駅側出入り口は、もっと通りづらい柵になっていました。そのため、二度程、誰かに破壊されたことがあって、それによって通りやすくなったので「ありがとう」と思ったものでした。それ以後、破壊されることを懸念してか、現在の一応は自転車用という出入り口ができたのですが、前述のような有様ですので、通りづらいことに変わりありません。

▲子供が一人で通るのは難しい(左)。大人でもスムーズにはいかない(右)。
園内では、これまで階段であった場所にスロープが設けられるなど、バリアフリー化が進んでいます。しかし、出入り口に限っては、車椅子やベビーカーの利用者は煩わしい回転柵を手動で動かさなければなりません。これがなくても負担がかかる人達に、そういうことをさせるとは何たることでしょうか。これではバリアフリーとは言えません。

▲たくさんの子供を抱えて回転ドアを回す母親(左)。
そもそも、この関門は何のためにあるのでしょうか? それはおそらく、バイクを中に入れさせないためにあるものと思われます。そのため、車道に接するすべての出入り口にこのバリアがあるのです。
園内に車道が横切っている所もありますので、自転車や車椅子、ベビーカーで東西に通行するならば、このような関門を2〜4回も通らなければなりません。
バイクを排除することは、もちろん必要ですが、これがために日常の一般利用者が不便を被るようでは意味がありません。バイクをバリアすることに躍起になるより、一般利用者の利便を優先してもらいたいものです。
【地図】服部緑地
住所:大阪府豊中市服部緑地
住所:大阪府豊中市服部緑地

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―――2011年10月10日 追記―――
大阪市が管理する鶴見緑地は、どうなっているか見に行ってみますと、車椅子用回転扉が設置されているものの、昼間は、その横の柵の間の鎖が外されており、問題なく通れるようになっていました。

▲鶴見緑地中央口(2010年2月3日撮影)
淀川河川敷公園も同じようにバイクがはいれないところを設けていますが、そのため自転車の出入りが面倒になっているところがあります。
日曜日など見ていると、そういうところにさえどうやって入ったのかバイクが走っているのを見かけますが、そういうバイクは傍若無人な走り方をしているのが多いですね。
バイクを排除できて簡単に出入りが出来るのがあればよいのですが、それがないようなら、現状に我慢する方が安全じゃないかと思えてしまいます。
このようなバリアができたのは、ほんのこの10年以内のことですよね。それ以前の数十年は、そういうことをしなくても管理できていたということですね。
それなのにこういうバリアを作ったということはバイクを乗る人のマナーが悪くなってきたということでしょうか?それとも、管理を楽にしようとしたのでしょうか? いかにも、お役所的な発想が表れているように思えてなりません。
自転車については、自転車が擦れる幅ではなく、もう少し広げてバイクが擦れて通れない程度の幅にすれば、改善できると思います。
でも、車椅子利用者のことを考えると、介助者がおられる時はともかく、一人で通られる方に鉄製をドアを手動で動かさせるのはどうかと思いますね。手も不自由で電動車椅子に乗っておられるような方は一人で通れません。
おそらく、バイクの問題は、昼間ではなく夜間にあるのだと思います。それならば、昼間は柵をなくし、夜間にだけ現状のようなバリアにできるようにすれば良いかと思います。
ある駅前の遊歩道は、これまで歩行者でさえ通りにくい柵があったのですが、改修を機会に外されて大変通りやすい道になりました。このように自治体によっては見直しが進んでいるんですよね。
ちなみに桃山台の桃山公園は自転車が通行禁止であるのに、若干狭めてあるものの、擦れずに通れる程度の幅の入り口になっていますよ。
お役所の人間ではありませんので最初にお断りしておきます。
極もん様の記事拝見しました。私も緑地近辺に住んでいますので
この公園は良く使用しております。
ここまで広大な公園になってくると出入り口をしっかりと作らないと
昼間もそうですが、夜間も原付バイクに乗り乱暴な運転をする子供たちが
敷地内に入ってきます。
バイクに関しては入り口を完全にシャットアウトさせてしまわないと
大変な事になってしまうのでは?と思うのです。
事実、夜は公園周りの道路を乱暴にバイク、原付で走る子供たちが多いです。
そんな子供たちが公園内に入ってくると危険ですよね?昼間もそうです。
管理するにしてもこの規模の公園です。何かあってからでは遅いと思います。
公園は小さな子供も多く、自転車との接触事故、原付バイクと接触したら大事です。
公園的には自転車も通行禁止にしたいという本質が垣間見えます。
ただ、極もん様のおっしゃる通り、通勤に公園内を通り抜けで使う方も多いでしょうから
柵を設け、入り口でまず止まってもらって、乱暴な運転、スピードを出しすぎる運転はしないでね
っていう警告も含めていると私は思っています。
入り口で苦労すると言っても何十分もかからないと思います
自転車でもせいぜい1分もあれば通れます。
他人が他人を思いやる、大事だと思います。
人それぞれ考え方があると思います。
公園といっても中でも舗装道路と花壇や遊具のあるところは分れていますね。
まれに悪い人がいてバイクが乗り入れたとしても花壇や遊具のところまでは入ってこないとは思います。
道路を注意しなくてはならないのは普通の路地と同じことではないでしょうか。中には作業用の車も通ります。
完璧にまで締め出したい気持ちは分かりますが、あまりにも躍起になりすぎだと思います。
僕の自転車はボディを擦るのですよ。あまりにも狭めすぎです。その度にすごいお役所根性だなぁと思います。
車椅子、ベビーカーも大変ですね。
悪い人のために一般の者が不便を被る−ビデオレコーダーのコピーワンス、ダビング10と同じですね。
公園内を走るバイクは法的にどうなんでしょうね。もしかしたら、取り締まれないのでしょうか。