取材は、東京、名古屋、広島、福岡で行いましたが、その後、3月11日には東日本大震災が発生。震災報道の際にアナログ終了告知スーパーを出すのは流石に紛らわしいと判断されたのか、1ヵ月程度表示が出なくなっていました。しかし、4月24日に地デジ移行3ヵ月前を迎えたのを機に、翌25日から震災前と同様の表示が復活しています。
震災前の記録ですが、まずは関東の表示をご紹介します。なお、NHKは全国放送の番組においては、全国で同じ表示ですので、ここには載せていません(「アナログ放送終了告知が常時表示に・・基準破りの過剰広告」の追記に掲載)。
−関東−
【日本テレビ】
日本テレビは、画面下部黒帯のみで文字が転換する表示。一通り表示すると、70秒間無表示になり、再び表示が始まります。
【TBS】
TBSも、画面下部黒帯のみで文字が転換する表示。一通り表示すると、1分間無表示になり、再び表示が始まります。
【フジテレビ】
フジテレビは当初、画面上下の黒帯に文字が表示されていましたが、開始約1ヵ月後から他局同様の画面下部黒帯のみで文字が転換する表示に改められました。一通り表示すると、1分間無表示になり、再び表示が始まります。
【テレビ朝日】
テレビ朝日も、画面下部黒帯のみで文字が転換する表示です。しかし、転換時に下から文字がせり上がってくるので、他局より目障り感が増します。一通り表示すると、1分間無表示になり、再び表示が始まります。
【テレビ東京】
テレビ東京も、画面下部黒帯のみで文字が転換する表示。一通り表示すると、1分間無表示になり、再び表示が始まります。
※関東編は、2010年12月18日に取材しました。
●全国で地デジ延期を・・
さて、東日本大震災の影響により、東北3県(岩手・宮城・福島)の地デジ完全移行が最大1年間延期されることになりました。ただ、それ以外の地域では、総務省は今年7月24日に移行できるよう「全力を尽くす」と方針を示しています。
しかし、この国難の時に無理に予定通り実施する必要があるのでしょうか。移行直前になって、テレビなどの機器の注文が殺到し、震災による資材不足の影響で生産が追いつかないといったことになる可能性はないのでしょうか。
延期になれば、まだ使用されている多くのアナログ機器が廃棄されず寿命を延ばすことができます。こんな時に大量の廃棄物が出るようなことはやめるべきではないでしょうか。
また、東北3県に限らず周辺で地震が誘発されている中、アナログ放送を止めて、災害情報の入手手段を減らすようなことはやめるべきではないでしょうか。
国難でなくても予定通りの移行は問題視されており、多くのアナログユーザーも延期を望んでいます。なおさら、この国難の時に無理なことはせず、その分、被災地の援助に力を注ぐべきではないでしょうか。
次回は、東海編をお送りします。
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