泉殿宮(いずどのぐう)は、阪急吹田駅そばにある神社。境内には、かつて上質の水がわいていたという「泉殿霊泉」の遺跡があり、鳥居を建ててまつられています。『泉の如く「力」湧き出る 厄を追い払い運を開く』というのが、この神社の御利益です。
「泉殿霊泉」は、それ以前から「次田ノ社」としてまつられていたこの地で、この周辺が干ばつに苦しんでいた貞観11年(869年)、姫路の広峯神社より御祭神「建速須佐之男大神」(たけはやすさのおのおおかみ)の御神輿を迎えて、雨乞いを行ったところ、水がわき出したと伝えられています。
▲鳥居を建ててまつられている泉殿霊泉。
明治22年(1889年)、泉殿霊泉をドイツのミュンヘンに送り、ビール醸造に適した水であると認められ、泉殿宮隣接地に東洋初のビール工場が建設されました。それが現在のアサヒビール吹田工場です。
▲かつて、上質の水がわいていた泉殿霊泉。
この湧水は、垂水神社の滝、佐井の清水と並ぶ「吹田の三名水」の一つに数えられましたが、残念ながら、昭和30年代後半にかれてしまったとのことです。
▲本殿にお参りする人の行列(元日14時頃)。
さて、元日の午後、やはり本殿へお参りする人の長い行列ができていました。そのため、今回も摂末社にお参りし、本殿には改めてお参りすることにしました。
▲ひしゃくを近づけると水が出るハイテク手水舎。
▲伊勢神宮外宮の豊受大神がまつられている稲荷社。
ところで、以前から、かれていると聞いていた泉殿霊泉ですが、見たところ、水がちょろちょろと出ていました。これは演出なのでしょうか。
他に、境内には、昭和45年(1970年)に千里丘陵で開催された日本万国博覧会会場建設の際の地鎮祭・立柱祭の斎主を泉殿宮宮司が務めたということで、その際に使用された元柱がまつられています。
▲万博の立柱祭に使われた元柱。
例年1月9日から11日には、商売繁盛を願う「吹田えびす祭」が開催されます。10日には、恒例の「新春奉納初射神事」が行われ、神職が回転する的をめがけて矢を放ちます。
魔よけの効果があるとされる矢を放つことで、参拝者の幸福を祈ると共に、事前に配られた富くじ(午後2時から500枚無料配布)の抽選を兼ねています。最高10kgの福米(白米)が当たるとのことです。
▲JR吹田駅方面から参道入り口には灯ろうのような目印が建っている。
▲西側の鳥居は、アサヒビールにより奉納されたもの。
▲「朝日麥酒株式會社」と文字が刻まれている。
▲ユニークな吹田くわいの絵馬や、ハローキティのお守り、ペット用のお守りもある。
【地図】泉殿宮
阪急千里線吹田駅から徒歩2分。
JR東海道本線吹田駅から徒歩10分。
住所:大阪府吹田市西の庄町10-1
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