民放「アナログ」表示はルール破りの過剰広告

2007年04月29日

駅前駐輪場は無料にするべし!

先日、読売テレビの夕方の番組「情報ライブ ミヤネ屋」(4月25日放送)の「怒りの水曜日!!」のコーナーで、視聴者からの自転車撤去保管費用(大阪市:2,500円)が高くて納得いかないとの苦情を紹介し、議論を展開していました。しかし、議論の方向が庶民感覚からずれたもので残念な内容でした。

自転車:National flag & Road sign MT

もちろん違法駐輪をすることは悪いことであって、番組でもそのことを踏まえて議論が始まりました。しかし、パネラーは自転車を利用しなさそうなの人ばかりで、大阪市の駐輪場と撤去保管費用の合算収支が赤字になっているというデータ示されると、議論は逆に撤去料は安いという方向へ。しだいには1万円くらいの罰金を取ったら良いという非現実的な意見に発展して終わってしまいました。これが、もし裏番組のMBS「ちちんぷいぷい」だったら、もっと庶民感覚で議論してくれただろうと思うし、同じく裏のABC「ムーブ」だったら、もっと色んな観点から深みのある意見が出ただろうと思います。

平成17年度 大阪市

<収入> 
駐輪場収入  :22億3,200万円
撤去保管料収入:3億7,600万円
     合計:26億800万円

<支出>
駐輪場経営費用 :21億9,100万円
撤去及び規制費用:10億5,300万円
      合計:32億4,400万円

年間6億3600万円の赤字

(「情報ライブ ミヤネ屋」より)

このデータで注目してほしかったのは、駐輪場経営に21億9,100万円もの費用が掛かっていること。おそらく、この大半は人件費でしょう。番組では駐輪場が有料であることが当たり前のように議論されていましたが、かつてはそうではありませんでした。

かつて、我が沿線の各駅の駐輪場も皆、無料でした。それが近年、段々と有料化される所が増えてきました(利用料:1日100円〜150円)。有料化されると、当然、料金を受け取る管理人を置かなければならないので人件費が発生します。その人件費に駐輪収入が充てられます。つまりは管理人を雇うために料金が取られているようなものです。自治体はどうして、わざわざこんなことをするようになったのでしょうか? 雇われている人ってどんな人なのでしょうか? そこにからくりはないのでしょうか?

無料で止めやすい所に駐輪場があれば、誰も路上に止める必要はありません。そうなると、赤字の原因である撤去費用も大幅に減ることでしょう。先のデータの駐輪場の収入と支出は大まか同じくらいで成り立っていて、一見良さそうに見えますが、この収支にとらわれていることが撤去費用増大の原因になっていると言えるのではないでしょうか。

自転車:イラストレーターわたなべふみ/子供と動物のイラスト屋さん

そもそも、自転車はお金がない庶民が乗る乗り物。電車賃を節約するために遠い駅まで乗って行ったり、特売品を求めて遠出したりして、駐輪代を取られては元もこうもありません。最寄りの駅であっても、電車賃+駐輪代が必要となるとバカになりません。

自転車は排ガスも出ないので環境に優しく、また自身の運動になって健康に良い乗り物です。しかも、自転車に乗ってきた人は自動車よりもずっとクリーンな鉄道を利用して出かけて行きます。健康な人が増えれば、日本の労働力を増すはずです。だからこそ、自転車利用者はもっと優遇されても良いものではないでしょうか。いや、優遇という程のものではありません。かつてのように駐輪場を無料にしてくれれば良いだけです。


■関連記事
地下鉄梅田駅乗り換え 無意味なサービスダウン


posted by 極もん at 23:20| Comment(6) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TB有難うございます。
確かに安易な有料化が不法駐輪を促進していると思います。

人件費+建造費馬鹿にならないですよね。
撤去自転車で引き取り手の無い自転車を
共有自転車として貸し出しするなど、最小限の出費でできることを行政は考えるべきですね。
Posted by takutoya at 2007年10月15日 12:21
takutoyaさん、こちらこそありがとうございます。
共有自転車というのはいいですね。各駅に貸し出してくれる所があって、それを別の駅に返しても良いというようなシステムになったら、大変便利だと思います。

中古自転車ではありませんが、阪急の一部の駅には、帰宅や出勤にも使えるレンタサイクルがあるのですが、同じ所に返さなければなりませんし、営業時間が終電までに終わってしまいます。

地元の路線の終電が早いため、別の路線に乗って帰り、遠方の駅から歩いて帰るということがたまにあるのですが、そういう時にレンタサイクルが深夜営業してくれていたらいいのになぁと思うことがよくあります。身の安全のためにも有用だと思います。

Posted by 極もん at 2007年10月15日 18:43
TBありがとうございました。
記事を読ませていただきましたが、本当におっしゃるとおりだと思います。
なぜ、自転車に乗って行くのか?
なぜ、不法駐輪がなくならないのか?
そこをシッカリ分析すれば、おのずと見えてくるのではないかと思いますが・・・。
答えは・・・ただで停めるところがない!
それしかないのですがね〜。
当然、無料にすれば何があっても文句言う人は無いでしょうし、もし盗難などが嫌なら有料駐輪場を使うようにすれば言い訳で・・・。だから、無料駐輪場は人を置かず雨ざらしの未舗装のままでもOKなんですよね〜。きっとそれでも大多数の人はそちらを使うんじゃないかな?
Posted by mr.dream7 at 2007年10月15日 20:08
TBありがとうございました。

確かに昔の駅前駐輪場はどこも無料でしたね。
帰ってきたら、サドルが無くなっていたり、自分の自転車の上に他の方の自転車がのっていて、途方に暮れたこともありますが、今よりも違法駐輪は少なかったと思います。

交通局関係から流れてそうな管理人さんが、ムダに多い気がするので、まだ工夫の余地がありそうなんですけどね(苦笑)
Posted by 目指せ円満退社 at 2007年10月15日 21:22
TBありがとうございます。

私の故郷(北陸の某市)では駅前の駐輪場も店舗内のものも無料が当たり前なので、京都や大阪の“有料が当たり前”という状況にはいまだになじめません。

共有自転車システム、オランダ辺りではごく普通に機能しているようですね。正に一石二鳥(撤去費用の削減効果を考えれば三鳥?)の策だと思います。
Posted by たり at 2007年10月15日 23:52
>mr.dream7さん
こちらこそありがとうございます。
そうですね。お役所はどうしてワンパターンのことしかできないのでしょうね。市民がどうしたがっているのか、耳を傾ければ分かることだと思うんですけどね。誰も屋根を付けてくれとは頼んでないですよね。

ある駅前には屋根が付いたわけでもないのに、無料であった所に1台ずつロックする機械が設置されて無人のまま有料化された所があります。人件費もいらないのに全く何のために有料化されたのか分からないひどい例です。


>目指せ円満退社さん
こちらこそありがとうございます。
確かに無料の時代は荒れた駐輪場もありましたね。でも、有料になっても「盗難などに遭っても責任は負いません。」って書いてありますよね。

どこかから流れてきた人の雇用のために有料化されているのであれば、腹立たしいですね。どうして一律に有料化する方向になっているのか、何かからくりがあるように思えてなりません。でも、無料でも管理人さんがおられる所があるんですよ。


>たりさん
こちらこそありがとうございます。
まだ、無料が当たり前という地域もあったんですね。僕は大阪でも、無料の時代に慣れていたので、有料にとても抵抗があります。

ある駅前に有料(すぐ駅前)と無料(少々離れた所)の駐輪場があるのですが、有料の方はがら空きです。無人のため、1台ずつに自動でロックされる機械がわざわざ設置されたのですが、見る度に機器代がもったいないなぁと思います。お役所の人はそんな予測もできないのですね。

海外の成功している例も参考にどういう施策が良いのか、もっとじっくり考えてほしいものですね。
Posted by 極もん at 2007年10月16日 02:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/40375418

この記事へのトラックバック

トランジットモール
Excerpt: 12日の夕方から京都市内の繁華街、四条河原町から四条烏丸までの区間でトランジットモールの実験がされていました。トランジットモールとは中心市街地の通りで、一般車両の通行を制限し道路を歩行者と公共交通機関...
Weblog: 風薫る日々!
Tracked: 2007-10-15 20:11

富士通 DHCオンラインショップ