
▲神戸・三宮(2014年8月)
1995年1月17日午前5時46分頃。極もんは、大阪の自宅で阪神大震災の激しい揺れを経験しました。ベッドで眠っていたところ、ゆらゆら揺れているのに気づきました。そして、次第に揺れの加速度は急激に増し、激しく揺さぶられました。横揺れの中で、底から打ち上げるような縦揺れも繰り返し感じました。
この中で起き上がるのは危ないと思い、布団の中にうずくまっていました。その間、家が揺れで響く音や部屋の物が落ちる音など様々な音が聞こえてました。揺れが収まって、停電の中、家の階段付近に家族が集まりました。特に被害はありませんでしたが、大きな食器棚が10〜20cm程動いていました。
当初、テレビでは、大阪・梅田のビルの上で工事用クレーンが倒れている映像ばかりが流れていました。その時、神戸の震度6(後に震度7に変更)は回線の損傷により伝わってなく、神戸の人以外は、国もマスコミも神戸の惨状に気づいていなかったのです。テレビが神戸を映し出したのは午前8時台に入ってからで、これを見てから恐怖心が急激に高まったのを覚えています。
それ以降は、近いうちに最大余震が来ると言われていましたので、それを警戒しながら過ごしていましたが、結局は大きな余震は来ずに済みました。阪神大震災以来、地響きのような音が聞こえると地震ではないかと、警戒する癖がついています。
さて、今年は節目の年ですので、テレビ各局、例年より震災関連番組が多いようです。ただ、民放では関西ローカル放送にとどまる番組が多いのは残念なところです。
そんな中、毎日放送は、1月14日のゴールデンタイムに「阪神淡路大震災20年 生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択」を全国放送しました。全国ネット枠なら、確実に視聴率が取れる番組を放送して儲けたいところだと思いますが、あえてやるべき番組に取り組んだ同局の姿勢は素晴らしいです。大変分かりやすく勉強になる番組でした。
これを機会に、改めて防災対策ができているか、見つめ直したいと思います。
■関連記事
阪神大震災から15年
阪神大震災から12年
阪神大震災 13回目の「この瞬間に祈る」