「ダイエー」の店名は、なくなるとされているものの、企業としてのダイエーは存続し、食品に特化したスーパーとして、関東(首都圏)と関西(京阪神)に事業エリアを集中することになっています。その中、そのエリアにありながら、ダイエーでなくなってしまう店舗が多数出るというのは、大変残念に思うところです。
その中には、ダイエーを代表するような店舗が多く含まれています。我が関西で言えば、旗艦店とも言える京橋店や、かつて全国のダイエーで売り上げ1位を記録した甲子園店など・・。
▲イオンに移管される吹田店。
昨年4月に発表されたニュースリリースによると、「イオンリテールの強みを最大限に発揮できると考える当社の店舗の一部を承継する」ということで、比較的大規模な店舗が移管されるとのこと。食品スーパーに変えるには、手に余る大き過ぎる店舗を総合スーパーを担うイオンに引き継がせるということでしょう。
関西でイオンに移管されるのは、京橋店、長吉店、金剛店、古川橋駅前店、吹田店、西宮店、甲子園店、藤原台店、三田店、竜野店、富雄店(計11店舗)。
関東周辺(宮城、山梨含む)でイオンに移管されるのは、仙台店、所沢店、南越谷店、東鷲宮店、北本店、南行徳店、新浦安店、長浦店、千葉長沼店、赤羽北本通り店、練馬店、碑文谷店、伊勢原店、戸塚店、金沢八景店、東戸塚店、横須賀店、大月店(計18店舗)。
▲移管前、最後の正月の風景。
昨年9月1日に、北海道、名古屋、九州のダイエーがイオンなど移管された時と同様に、移管後順次、看板が掛け替えられることになると思われます。
昨年9月と今年3月で計88店舗が移管されることとなり、今後、ダイエーは、関東・関西で193店舗の営業を続けます。
▲移管前、最後のクリスマスの風景。
●「グルメシティ」から「ダイエー」へ
さて、このように、ダイエーの店舗は減る一方ですが、移管対象以外の店舗では、「ダイエー」を名乗る店舗が少しずつ増えています。これまで「グルメシティ」の店名だった店舗が、改装を経て「ダイエー」に変更され始めています。
▲「グルメシティ」から改装を経て「ダイエー」となった江坂公園前店(旧「サカエ」店舗)。
当初は、改装の機会に「ダイエー」の名が消えてゆくという話だったのですが、塔屋まで改修して「ダイエー」としてリニューアルオープンしています。これは、何を意味するのでしょうか。当初予定より、「ダイエー」の店名が存続する期間が延びる可能性もあるのでしょうか。
また、チラシにあった「イオンとダイエーはひとつに」という表記も、昨年末頃から表示されなくなっており(関東・関西のイオンのチラシには表記があるが、ダイエーのチラシにはない。)、今後の動向に注目したいところです。
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―――2月26日 追記―――
碑文谷店(東京)は、5月末頃まで(株)ダイエーによる営業が続けられ、その後、改築工事期間を経て、イオンリテール(株)に経営移管される計画に変更されました。