▲グルメシティ神崎川店
2015年1月、イオンの完全子会社となり、2018年度をめどに屋号を無くすという方針が示されたダイエー。その2018年度の終盤を迎えた今、ダイエーの屋号は、まだ多くの店舗で残っているものの、「イオンフードスタイル」というダイエーの冠を外した店舗が出店し始めています。
幼い頃から慣れ親しみ、また華麗なる歴史に魅了された「ダイエー」の名が消えるのは、大変残念でなりません。そこで続けているこの企画は、「ダイエー」の名があるうちに、ダイエー各店を巡り、記事上にダイエーの姿を記録しようというものです。
▲正面入り口(2019年2月)
グルメシティ神崎川店は、2017年10月に取材済みでしたが、新たに、この2月にも訪問しました。2017年の記録を中心レポートいたしますが、新しい情報も織り交ぜてお送りします(この2月訪問時の写真は「2019年2月」と記します。それ以外は2017年10月撮影。)。
グルメシティ神崎川店(店番号:0832)は、阪急神戸線神崎川駅から東側へ徒歩約3分の所にある開業46年になる店舗(大阪市淀川区)。元々は、ダイエー系の「マルエー」(丸栄商事)の店舗で、丸いダイエーの(旧)マークに「マルエー」という屋号を記した看板を掲げていました。その後、「サカエ」を経て、グルメシティとなりました。
丸栄商事(株)は、1961年(昭和36年)5月に創業。その後、1977年(昭和52年)1月にダイエーと提携して、ダイエーグループ入りしました。2002年3月には、近畿に店舗網を持つダイエーグループの(株)サカエ・丸栄商事(株)・(株)ミドリの3社が合併、存続会社が(株)サカエとなったため、全ての店舗の屋号が「サカエ」となりました。
2006年3月には、全国のダイエー子会社の食品スーパーを「グルメシティ」に統一することとなり、(株)サカエも(株)近畿グルメシティに社名変更。屋号も順次、「グルメシティ」に変更されました。
そして、ダイエーがイオンの完全子会社となって以降の2015年3月、(株)近畿グルメシティは、ダイエー本体に吸収合併となったため、現在は、全てダイエー直営店となっています。
▲神崎川店の塔屋を除いては唯一の看板。
▲第二種大規模小売店舗の表示にマルエーの名残が見られる。
グルメシティ神崎川店の周辺は、住宅街が広がっていますが、工場も見られる地域です。しかし、近年は工場が少なくなり、住宅街の色が濃くなってきているようです。
▲駐輪場は機械式で1時間無料。
神崎川店の建物は、4階建て。看板が大変少なく、一見スーパーであるかどうかも分かりにくい店舗です。オープンから46年経っているということでかなり老朽化しています。
2014年12月には、駅の反対側(西側)にスーパー「阪急オアシス」がオープンしており、老朽店舗では対抗できなかったのか、2月末日で閉店されることになりました。閉店後、おそらく建物は解体になるかと思われますが、建て替えて再出店するといった情報は出ていません。
▲「グルメシティ」が記された阪急神崎川駅設置の周辺地図。駅西側には、2014年に「阪急オアシス」がオープン。また、駅南西側には古くからの三津屋商店街もある。
店舗入り口は、表と裏の計2ヵ所。表通り側の建物外観は、デザイン性がありますが、裏路地に面した側は、まるで工場のようなたたずまいです。店内のエスカレーターは、上りのみ設置されています。
▲裏側の入り口
▲裏側から見ると、まるで工場のようなたたずまい。
1階は、食料品のフロア。あまり広くはなく、本格的なイートインもありませんが、1階から2階への階段の踊り場に、テーブルと椅子が置かれており、そこがミニながらイートインとして位置づけされています。
▲階段の踊り場にあるミニイートイン。
▲踊り場に「gourmetcity」のロゴが入ったベンチも設置されていた。
また、1階外側には、テナントとしてクリーニング店が入っていたようですが、2017年取材時、既に閉店しており、その後、閉ざされたままとなっています。
▲1階外側には、テナントスペースがあったがクリーニング店の撤退後は空いたままになっていた。
2階は、おしゃれと暮らしのフロア。「グルメシティ薬店」と、衣料、雑貨、日用品を扱っています。元からダイエー直営の店舗で扱っているような小型家電は置いていません。現在、このフロアで衣料品、生活用品などの閉店売りつくしセールが行われています。
2階から3階へのエスカレーターは、2017年当時は動いていましたが、この2月訪問時は、故障中で閉ざされていました。
▲売りつくしセールが行われている2階売場(2019年2月)。
▲「グルメシティ薬店」の看板を掲げる薬売場。
3階は、全面テナントの100円ショップ「シルク」の売場となっています。4階へのエスカレーターはありますが閉ざされており、現在は4階に売場はありません。
▲現在、2017年には存在していた塔屋の看板が無くなって骨組みだけになっている(2019年2月)。
▲店舗斜向かいにある提携コインパーキング。(2019年2月)
▲2017年当時貼られていたダイエー創業60周年のポスター。「daiei」のロゴが小さいのが残念。モデルは、筧美和子さん。
グルメシティ神崎川店は、2月28日(木)18時で閉店となります。
7店目へつづく >>
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