「ヨーロッパ軒総本店」は、福井県福井市にある創業100年以上になる洋食店。JR福井駅から徒歩10分程の所にあります。こちらが、福井名物「ソースカツ丼」発祥のお店ということで訪問することにしました。
メディアにも度々登場する有名店で、旅のガイドブックでも、よく紹介されているお店です。先日発売された「ミシュランガイド北陸2021 特別版」にも掲載、「ミシュランプレート」という評価で載っています。
テレビでは、近年、TBS「バナナマンのせっかくグルメ」や読売テレビ「秘密のケンミンSHOW」で紹介。せっかくグルメでは、女優の土屋太鳳さんが訪問しました。
福井で、カツ丼といえば、ソースカツ丼なのだそう。その誕生のきっかけは、明治39年(1906年)、のちにヨーロッパ軒を創業する高畠増太郎氏が、ドイツ・ベルリンへ渡ったことが始まりです。
のちに天皇の料理番となる秋山徳蔵氏も同時期に在籍していたというベルリンの日本人倶楽部で6年間、料理を学び、明治45年(1912年)に帰国しました。
帰国後、高畠氏は、ドイツ仕込みのウスターソースの味を日本で広めようと研究を重ねました。そして、できあがったのが、ドイツの「シュニッツェル」を参考にしたというカツを丼飯にのせた「カツ丼」。それを大正2年(1913年)に東京で開かれた料理発表会で披露したとのことです。
同年には、早稲田に洋食店を開店。ヨーロッパで修行したことから店名を「ヨーロッパ軒」にしたとのことです。その後、横須賀に移転したものの、関東大震災で被災したことにより、故郷の福井へ帰りました。その後、1924年(大正13年)、福井で改めてヨーロッパ軒総本店をオープン。そこから、ソースカツ丼が福井に広まり、名物として定着したということです。
さて、注文したのは、そのソースカツ丼とサラダ、味噌汁がセットになった「カツ丼セット」(1,150円)。薄切りの豚ロース肉を使ったカツは、小振りの物が3枚のっており、カツにもご飯にも、しっかりソースがかかっています。
早速、いただいてみますと、きめの細かい特製パン粉を使ってるという衣は、ふわふわでソースがたっぷり染みこんで何とも深い味わい。各種の香辛料を加えた秘伝のソースは、普通のソースとはひと味もふた味と違う味わいで、ご飯にもよく合います。
ヨーロッパ軒には、もう一つ「パリ丼」という人気メニューがあり、こちらは、メンチカツのカツ丼。こちらも特製ソースとの相性は、抜群なのだそう。いずれいただいてみたいところです。
ヨーロッパ軒には、福井県内に18店もののれん分け店が出店しているとのこと。そのうち、最初にのれん分けされたのが、昭和14年(1939年)に開業した「敦賀ヨーロッパ軒」で、敦賀市内に5店舗を展開しています。
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