土手嘉は、阪急宝塚線・岡町駅(大阪府豊中市)近くの岡町商店街にあるうどん店。創業は、江戸時代半ばという老舗です。
▲昭和元年に建てられた現在の店舗。
かつての主要道である能勢街道と伊丹街道が交わる地にある岡町は、江戸時代初期から栄え、豊中の中心地だった所。土手嘉は、両街道の交差点でありながら、原田神社の門前という好立地に店を構え、長年に渡り繁盛してきました。現代においても、阪急岡町駅から豊中市役所へ向かう人々が通るアーケード街という大変良い立地にあります。
▲土手嘉店舗前から見た原田神社。
土手嘉という店名は、初代が嘉吉さんという名で、店の前に原田神社の土手(玉垣)があったことから、そのように名付けられたとのこと。原田神社には、文政9年(1826年)に建てられた「八百屋嘉助」の文字が刻まれたお百度石が残っており、それは八百屋なども営んでいた2代目・嘉助さんの名前なのだそうです。現在は、8代目と9代目が店を切り盛りしています。
▲原田神社の「文政九年丙戌歳建之」と記された百度石に、土手嘉2代目店主の「八百屋嘉助」さんの名が刻まれている。
大変古風な現在の建物は、昭和元年(1926年)に建てられたものということです。店内も古風で落ち着きます。
うどん店ということですが、メニューを見てみますと、そばはもちろん、中華そばもあり、また、バッテラやいなり寿司、オムライス、カレーライスまであって、昔ながらの大衆食堂といった品揃えです。
今回は、「親子丼セット」(935円)を注文しました。親子丼と麺類(うどん・そば・中華そば)のセットで、うどんを選択しました。うどんとそばは、温かい方か冷たい方か選択でき、温かい方にしました。親子丼は、小振りの丼で、うどんは普通サイズの丼で出てきました。
▲親子丼
早速いただきますと、親子丼は、出汁がとてもしっかり効いていて老舗ならでは醸し出す味わい。鶏肉がプリプリしています。うどんの麺は、とてもやさしい柔らかい麺で、こちらも、とても味わい深い出汁です。
▲うどん
他には、「他人丼セット」(935円)や「カレー丼セット」(935円)、「ドライカレーセット」(957円)、オムライスセット(1,045円)などがあります。
また、2度目の訪問では、「カレーチャンポン」(693円)と「バッテラ」(1本・396円)をいただきました。
▲カレーチャンポン
カレーチャンポンは、とてもスパイシーなあんかけのカレースープで、細麺によくからみます。具は、豚肉、白菜、にんじん。辛さは、ほとんどなく、やさしい味でした。
▲バッテラ(1本)
バッテラは、大阪発祥のサバの押し寿司。とてもテカテカ光っていて、大変美しい仕上がりです。サバは、しっかり酢で締められており、とてもさっぱり。醤油の瓶が一緒に出てきましたが、付けても付けなくてもおいしかったです。
さて、こちらのコロナ対策についてですが、大阪府のゴールドステッカー認証店であり、各テーブルには、中心に大型のアクリル板を設置。また、CO2センサーが設置されていることも確認できました。
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▲岡町商店街
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