
大阪府豊中市内には、4社もの住吉神社があります。北から長興寺住吉神社、若宮住吉神社、服部住吉神社、長島住吉神社と通称で呼び分けられています。
今年は、初詣に、そのうちの2社、長興寺住吉神社と長島住吉神社に訪問し、長興寺住吉神社のレポートは、1つ前の記事でお送りしました。服部住吉神社は、2017年の初詣に訪問してレポートしています。

長島住吉神社は、阪急庄内駅から東へ徒歩約10分の豊中市豊南町西1丁目にある神社。旧地名が小曽根村大字長島であったことから、長島住吉神社と呼ばれています。
住宅街の中にありますが、木々に囲まれた大変静かな神社です。社務所がなく、お守りやお札の授与は行われていません。


▲拝殿と、右側にあるのは末社の稲荷神社。
創建年代は、不明とのこと。御祭神は、住吉三神(住吉大神)の上筒男大神、中筒男大神、底筒男大神です。住吉三神は、海中から出現したことから、海の神としての信仰があり、海上交通や漁業関係者の守護神として崇拝されています。
また、この神社の看板には、陸・空の航行の守護神でもあると記されています。ちなみに、この神社の上空は、大阪国際空港(伊丹空港)へ着陸する航空機の飛行ルートになっており、滞在中、何度も高度を下げた航空機が通り過ぎて行きました。その時だけは、静かな神社に轟音が響きます。

▲狛犬は文化5年(1808年)に造られたもの。
現在は、それ程大きくない境内ですが、元禄時代(1688〜1704年)の社寺調査書によると、1600坪もの広さがあったと記録が残っています。
入口にある看板には、境内の史跡が紹介されており、鳥居は、明和5年(1768年)、手水鉢は元禄7年(1694年)、狛犬は文化5年(1808年)、灯ろうは安永7年(1778年)に造られたものということです。

▲「元禄七甲戌歳」の文字が刻まれた手水鉢。
初詣に訪れたのは、元日の午後4時過ぎ。正月でも、とても静かな境内で、参拝者は多くても同時に2組がいる程度です。正月ということで、拝殿の中の照明が灯されています。
正月でも静かなこの神社ですが、秋には、「太鼓」と呼ばれるみこしや子供みこしが巡行する秋祭り「長島太鼓」が盛大に行われます。例年、10月第2土曜日・日曜日が開催日ですが、新型コロナウイルス流行により、令和2年度から中止が続いています。

▲神社とつながっている公園。ここも元は境内だったのでしょうか。
【地図】長島住吉神社
住所:大阪府豊中市豊南町西1-10−36
阪急宝塚線 庄内駅から徒歩10分。
住所:大阪府豊中市豊南町西1-10−36
阪急宝塚線 庄内駅から徒歩10分。
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