豊中八坂神社は、大阪府豊中市熊野町にある神社です。北大阪急行桃山台駅から徒歩20分程の所にあります。正式名称は、「八坂神社」ですが、通称として「熊野田八坂神社」または「豊中八坂神社」と呼ばれています。御祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
創建は、平安時代の長徳2年(996年)で、1000年以上もの歴史がある神社です。花山法皇が諸国を巡拝していた際、この地の地形が熊野に似ていることから、河内国石川寺(叡福寺)の僧・佛眼上人に命じ熊野権現をまつったことが始まりと伝えられています。
創建以後、熊野神信仰と瘡(できもの)の神として多くの参拝客を集めるようになったとのこと。こちらの地名「熊野町」(旧・熊野田村)は、この由来によるものです。
天正6年(1578年)には、これまでにご紹介した北摂の多くの神社と同様に、織田信長による荒木村重討伐時の兵火により焼失しました。その後、慶安2年(1649年)に再建されました。
平成7年(1995年)の阪神淡路大震災では、入口にあった市内最古だったという延宝8年(1680年)建立の大鳥居が倒壊。同年中に、新しく再建されています。
神社に隣接して同じく、花山法皇・仏眼上人が創建した宝珠寺があり、山号は「熊野代山」です。
八坂神社の元の社名は、「葛上神祠」(くずかみかんじ)と称していたということですが、弘治2年(1556年)、「牛頭天王社」に改名。そして、明治3年(1871年)の神仏分離政策により、現社名の「八坂神社」となったとのことです。
▲秋祭りで巡行する台額は、境内に保管されている。台額は、高さは5m、重量500kgの行燈。最も古いものは、天保14年(1843年)に作られたもの。
毎年10月には、秋祭りが開催され「獅子神事祭」と「台額巡行」が行われます。境内では、「オテンサン」と呼ばれる獅子が舞い、町内では、台額(だいがく)と呼ばれる巨大な行燈(あんどん)が夜道を照らしながら巡行します。やがて、両者は境内で交錯します。
獅子神事祭は、承暦2年(1078年)、熊野権現の獅子頭と同様の2体を作成したのが始まりと伝えられており、豊中市の無形民俗文化財に指定されています。また、八坂神社台額は、豊中市の有形民俗文化財に指定されています。
▲本殿の行列最後尾(元日夕方5時20分頃)。
さて、訪問したのは、午後5時20分頃、日が暮れる頃でしたが、少し行列ができていました。境内には、照明が灯され、夜になっても参拝できるようになっていました。日が暮れると行列は解消され、そのタイミングでお参りしました。
▲末社の愛宕社(左)と龍神宮。
境内に末社として、愛宕社と龍神宮があるほか、境外末社として、白滝稲荷社が神社を出て、天竺川沿いに西へ500m程行った所にあり、こちらにもお参りしました。
▲神社から約500m離れた所にある白滝稲荷社。
【地図】豊中八坂神社
住所:大阪府豊中市熊野町3-10-1
北大阪急行 桃山台駅から徒歩20分。
阪急バス 熊野町東停留所から徒歩5分。
住所:大阪府豊中市熊野町3-10-1
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