
まず、外観を見た限り、民営会社スタートの垂れ幕があるわけでもなく特に大きなPRはなされていません。しかし、目に付くのはオレンジ色の表示類。持株会社の「日本郵政」は伝統の「ゆうせいレッド」、「日本郵便」は新しい「ゆうびんレッド」に変更したものの赤色なのですが、「郵便局」会社は「ゆうびんきょくオレンジ」なるものを採用したということで、郵便局の看板などは、ほとんどがオレンジ色になることになりました。これまでの郵便局といえば赤というイメージだったので、ちょっと違和感があります。ただ、JPマークができても〒マークが残るということで、それはうれしいことです。

日本郵政グループ グループブランドマークおよび各社コーポレートブランドマーク(PDF 2ページ目) >>
個人的には前の日本郵政公社の赤いロゴデザインが結構良いと思っていたのですが、郵政公社は民営化の前のステップとして設立されたものなので、このロゴデサインはわずか4年半で消滅となってしまいました。

さて、中央郵便局の中へ入ると、局内は大混雑でした。民営化記念の切手を買う人の行列と、記念押印を押す人の行列がありました。このような行列は他の限定記念切手の発売日や日付がぞろ目になる日などにも見られることですが、今日は一度しかない民営化の記念日なので、また気分は異なります。

極もんは小学生の頃はブームに乗ってか、切手を集めていましたが、それ以後はほとんど買うことはなくなっていました。しかし、今回は一度しかない民営化記念ということでほしいと思ったのですが、もらったリーフレットを見てみると、1シート800円(80円切手10枚)で1つのデザインになったものが2種類発売ということです。1枚ずつのデザインなら2枚ほど買おうと思ったのですが、800円を出すのは抵抗があったので買わず、代わりにリーフレットだけを記念にすることにしました。


▲民営会社発足記念切手の案内リーフレット
さて、もう1軒、近くの小さな郵便局にも寄ったのですが、ちょうど5時で閉まるという時間で、お客がいるにもかかわらず、局員が大慌てでシャッターを閉めようとする光景が見受けられました。民営化といっても、まだまだ、お役所ムードがムンムンです。

▲ポストには「JP日本郵便」のシールが貼られている。
●もうすぐなくなる"68年もの"の局舎
さて、大阪中央郵便局の局舎は昭和14年(1939年)に建てられ、現在まで現役で使われ続けられているとても歴史がある建物です。日本近代を代表する建築家・吉田鉄郎氏の傑作として大変価値がある建築ということです。

しかし、郵政が民営化したからには、土地を有効活用し収益を上げる必要があり、東京中央郵便局、名古屋中央郵便局名古屋駅前分室と共に高層ビルに建て替えられる計画が進んでいます。そのため、日本建築学会などが保存要望書を提出しています。
大阪中央郵便局は、隣接するアクティ西ビルと大弘ビル(いずれもJR西日本所有)と一体的に開発される計画。平成23年度(2011年度)をめどに商業施設や賃貸オフィスが入る大阪駅前のランドマークとなるような高層ビルの建設を目指すということです。

▲局内に掲示されている昭和20年頃(左)と平成12年の局舎の写真。
●10.1の梅田
ところで、10月1日の風景として、阪急百貨店と阪神百貨店がこの日統合し、「エイチ・ツー・オー(H2O) リテイリング」が誕生しました。百貨店の前を見てきたのですが、特にアピールしないという前情報通り、何の変化も見受けられませんでした。また、鉄道の阪急阪神ホールディングスはこの日、1周年を迎えました。阪急梅田駅を見てきたのですが、特にそれを示すものはなく、この日デビューした新しい阪急阪神のカード「STACIA」のPRで埋めつくされていました。一部列車には「STACIA」のヘッドマークが付いていました。
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郵便局民営化されましたね。この先どうかわるのでしょうね。
郵便物安くしてほしいですね。
極もんさんはよく調べていらっしゃりますが郵便局の関係の方ですか?
いえいえ、極もんは全然、郵便関係ではありませんよ。これから、どう変わりますでしょうか。東京ではコンビニ(ポスタルローソン)併設の郵便局がありますが、そういったところがもっと増えることと思います。