
くいだおれは道頓堀にある創業約60年の総合食堂(昭和24年開店)。全国放送でも報じられ皆さんご存知のとおり、7月8日にて閉店となることが決まっております。極もんは生まれてずっと大阪に住んでいるのに、これまで一度も「くいだおれ」で食事したことがありませんでした。そのため、この機会に一度食事してみることにしました。
お店の前に行くと、名物看板人形の「くいだおれ太郎」の写真を撮る人で人だかりができており、そこに加わって写真を撮りました。これまで、くいだおれ人形をチラっと歩きながら見ることはあっても、じっくり立ち止まって見たことはありませんでした。

くいだおれは、2階が居酒屋、3階は和定食、4〜8階はお座敷割烹になっており、上に上がるほど敷居が高くなるのですが、1階はとっても入りやすい洋食屋さん。こちらでいただくことにします。ホームページのメニューが開かないので、店先のサンプルを見て初めてどういうものがあるか知りました。
うどんにカレーライス、ハンバーグにステーキとつまりはファミリーレストランのようなメニュー。大阪名物と言われると、つい安さを求めてしまうのですが、結構いいお値段が付いています。カツカレーならぬ、「カツハヤシ」(900円)も珍しいし、「オムレツドリア」(1,030円)も魅力的だしと迷いつつ、今回は「くいだおれオムライス」(980円)をいただくことにしました。オムライス上にくいだおれ太郎の衣装を表現したであろうケチャップのしましまが付いています。
結構、次々とお客が入ってくる中、随分早くの注文の品が出てきました。出てきた瞬間、サンプルとの大きな差を感じアレッと思いました。サンプルのオムライスはボリュームがあって豪華そうだったのに、随分こじんまりしたものが出てきました。

それはさておき、いただいてみますと、玉子のとろっとろ感が絶妙でおいしいです。一方、オムライスの周りに敷き詰められたデミグラスソースは、酸味が強くてちょっと"くせ"を感じました。価格の割りにボリュームが小さくてすぐに食べ終わってしまい、もの足りなさが残りました。オムライスの中身はサフランライスだけで、具がデミグラスソースの中の少々の肉しかなかったことも、もの足りなさの原因かも知れません。

一品しかいただいていませんが、こういうところに客離れの原因があるのでしょうか。同じ980円を出すなら、ごはん、みそ汁も付く「エビフライ&とんかつ定食」などの定食にした方がお得そうで良かったかも知れません。

●くいだおれの行方
ところで、くいだおれの閉店が発表されて以降、「くいだおれ太郎」の使用権の争奪戦が始まりました。当初、名乗りを上げたのが通天閣観光や阪神タイガースなど外食産業とは関係ないところばかりだったので、一時は人形だけが残って、店舗はなくなってしまうのかと思いましたが、良い方向に進みそうな気配が出てまいりました。
報道によると、近頃になって「くら寿司」の「くらコーポレーション」や「まいどおおきに食堂」の「フジオフードシステム」が名乗りを上げたそうで、両社とも飲食店の営業も引き継いで現在地で行う意向とのこと。やはり、人形と飲食店の両方が、現在地で残るのが一番理想的ですね。
【くいだおれ洋食レストラン・メニューの一例】

※くいだおれセットは、ハンバーグ、ステーキ、エビフライ、コールスローサラダ、ライスのセット

くいだおれかつ丼(1,030円)、たこ焼グラタン(790円)、おこさまセット(840円)

プチ太郎サンデー(525円)、 たこ焼風シューアイス(315円)

【動画】くいだおれ太郎を映像で・・
【地図】大阪名物くいだおれ
営業時間:10:00〜22:00(ラストオーダー21:30)
※洋食レストランの営業時間
定休日:なし
Re2012.7.14
住所:大阪市中央区道頓堀1-8-25営業時間:10:00〜22:00(ラストオーダー21:30)
※洋食レストランの営業時間
定休日:なし

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![]() 蓬莱の豚まん(肉まん)10個入り 1,500円 |
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―――7月2日 追記―――
再び、くいだおれに訪問し、サービスセットをいただいてきました・・